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最終回、ここ7-8年の振付作り


こんにちは。

いよいよ最終回。私の振付作りについて、コンペで思う存分挑戦をし終えてから、現在まで、どのように振付を作り、生徒さんや観客に興味を持ってもらうようになったかをお伝えします。


コンペ参加時代が終わってから、つまり、プロとして本格的に活動するようになって、言われるようになったのが、


「自由にのびのびとしてて踊りが変わった」

「ナビーラさんしかないスタイルがあるね、ずるい(笑)」

「真似したい(笑)」(何を??)


振付を作る前に、


芸術は自由💡特にオリエンタル。フォークロアはベーシックは何年経っても変わらないけれど、文化習慣をリスペクトした上で、お客さんに楽しんでもらう、フォークロアダンスに興味を持ってもらえたら嬉しいな、の心で、自分の想像する光景を"少し"自由に取り入れる。

それが踊っていても、教えてもワクワクして、それが人に伝わったら最高です。


「オリジナルの」「本場のもの」を"そのまま"踊って見せるのは、(私が観客であれば)そのオリジナルを作った人と、本場の人、または、現地に住み込み、継承者のような直弟子でしっかり身に付けた方の踊りがいいと思っています。私はそれはできず、新しいクリエイティブな作品作りで、お客さんに一緒に楽しんでもらえたら幸せです。


学ぶ世界は広い方がよく、「エジプシャンしか学ばない」とか、「オリエンタルしか踊らない」など、狭い学びだと、本当に、自分らしい、いいものは生まれないと思っています。


ワークショップは、なるべく未知の世界を選びます。たとえば、音楽も動きも表現、衣装も異なる「フラメンコアラベ」(フラメンコとオリエンタルダンスフュージョン)を学ぶのに、フラメンコの超基礎を習います。ヨガやピラティスをやる時間も、リフレッシュに必要です。他のジャンル舞台を見たりします。音楽配信サービスアプリで、踊らない曲も聴きます。読書は想像力も豊かになります。踊る歌は愛の歌が多いので、恋愛経験も活きてきます。映画の中にも、沢山先生がいます。

全て、どこかで振付作りにつながっていると信じています。


振付は、レッスン用、自身と生徒向けそれぞれのショー用とあります。

ショー用は、80%は振付、20%はその時々で変わるのが、自分にあっている作り方です。

発表会のリハーサルをしながら、変えることもよくあります。衣装着たり、群舞になると調整が必要ですよね。最終的に、舞台で、素敵に見えたらいいと思います。


今のところ、世界初!と自分で思う、他で見たことがなく(知らずに先に踊っていた人もいるかもしれませんが☺️)、様々なインスピレーションを受けて、自分で考えて作ったオリジナルスタイルは、2つ。


💞三角スカーフを使うバラディ (2021~2022年、レッスンとショーでシェア)

三角スカーフを白い男性スタイルのガラベイヤの肩にかけてスタートし、その後、三角スカーフを服の一部のようにナチュラルに扱って踊る。


▶️この踊りが生まれたきっかけは、2019年のKareem GaD初来日公演で、Baladi with Asayaを自身の曲"Nabila ya Baladi"で踊るとき、衣装コーディネートも全部自分らしくと思い、ちょっと昔っぽいけど、普段から肩に上着をかけることがあり、ガラベイヤの白い面積が、色白の私には、一層ダボっと見えてしまうので、黒いアシュートの三角スカーフを肩にかけて調整しました。

(余談⇨ヒップスカーフは別にして、ヘアスカーフも顔が小さめなので、頭が大きく見えるように鍵網のものに飾りをつけて、白いガラベイヤについていたスパンコールは外して、ハムサを縫い足し、ピアスも自作で、アサヤもピンクのスパンコールの先が丸まっている形にしました。)


ガラベーヤに肩に三角スカーフをかけるコーディネートが、その時以来、自分のバラディ定番になり、肩から落ちるので、持って踊るようになりました。アサヤを使うバラディの時は、頭にかけて登場したら、生徒さんに「このしぐさがとても可愛い!」と真似されました笑


(写真:Kareem GaD初来日公演2019出演者と舞台裏、私は白いガラベーヤに三角スカーフ)



💞スエズスタイルのヘナダンス (2022年 WSとショーでシェア)

スエズ地方の、結婚式前夜のパーティーの様子をイメージした踊り。プレートにキャンドルとキャンディーなどのスイーツを並べて、それを持って踊る様子を取り入れました。

▶️この踊りを舞台向けに作ったきっかけ

Ahmed Refaat主催のJourney into the Egyptian Folklore Vol.2で、スエズ地方のフォークロアをWSで担当することになり、現地へ視察しに行き、インスピレーションを受けて作りました。

前代未聞の舞台向けの衣装は、どうやって作ろうか、自分のイメージで作るしかない、デザインができるまで、考えたコーディネートに意見を最後にもらって、1年かかりました。

振付がステップや動きに合わせてパンツスタイルにしましたが、振付を変えると、ガラベイヤでも踊れます。腕と手にはショー前日、ヘナアートを夜な夜な描きました。


(写真:Ahmed Refaat来日公演2023Zamanより)



私の先生方が、世界で初めて何かをパフォーマンスした経験のある方々。それぞれ面白くて、先生方には及びませんが、自然と感性で出来てしまった部分もあります。


国内初は💡

男女ペアのサイーディー、ヌビアンなどのフォークロアを男女それぞれの振付を自身で作り、海外アーティスト来日公演で観客に楽しんでもらえたこと。(たくさんの感想をいただきました❤️)


スエズヘナダンスのような、誰もやっていないスタイルを作るのは簡単でないとしても、自身のスタイルは様々な経験を経て確立していきます。振付を作る時、踊りたいと魂が感じた曲で、オリエンタルもフォークロアも、基本は変わらず、自分のその時のインスピレーション、アイデアを交えていく振付の作り方で、オリエンタルやバラディは即興要素も大切にしています。


フォークロアで、男性と女性がペアで踊る自作振付は、15年以上前に教室を始めた頃から作り始め、最初はコメディに見えて、面白おかしい感じでした。男性スタイル振付作成のために、マスターティーチャーに基礎から指導してもらいました。発表会やハフラ、コンペでは生徒さんも男女ペアで踊ってくれて、男女ペアで国内のフォークロアコンペで最初に出たのも、スタジオナビーラ生だったかもしれません。アマチュアだけどガワージxサイーディーで準優勝!その後サイーディー男女ペアも優勝!(審査員がエジプシャンフォークロアマスターティーチャー)


そうしていくうちに、男性スタイルフォークロアに興味を持つ女性ダンサーが集まってくれて、海外アーティスト来日公演に組み込めるようになりました。フォークロアだから、今でもマスターにチェックしてもらっています。



振付を作るときに、今でも気をつけているのが、真似しているつもりはなくても、誰かに似ていることを極力避けることです。先生に毎週、長年習っていたら、似てしまっても仕方がありません。しかし、基礎を身に付けた後は、表現を自分で変えていくことが大切だと思っています。自身のビデオを見て、たとえば、偶然でも「あ、この部分、メルセデスに少し似てるかも」と思ったら、その動きを少し変えてみて、また動画を撮ります。この繰り返しです。

それでも「あなたの踊りの中に〜さんを感じる」と言われてしまったら、一瞬複雑な気持ちになりますが、自分ではそのつもりで踊っていないので、みた人の捉え方なので気にしなくていいと思っています。


<オリエンタルの場合、作り方の流れ>

普段から音楽に沢山触れる⇨魂が踊る曲に出会う⇨曲について勉強、沢山聞く⇨イメージする、構成⇨動いてみる⇨調整していく

それぞれの過程で自身を交える(ストーリー完成)


<フォークロアの場合、作り方の流れ>

上記の流れに、曲に出会う〜曲を沢山聞く時に、文化習慣の学びも合わせます。動きはその地域の動きを身に付けた上で振付に落とし込みます。フォークロアの先生に確認するのがおすすめです。


作り方の基本の流れはあっても、よく知っている曲なら聞きながら動いて作ってしまうこともあります笑


私の理想は、パフォーマンスするときに、振付に見えないことです。ショーを見にきた友人に「今日のは即興?」と聞かれるようになって、嬉しいです。



自作振付が必要になってしまった!など、個別の振付作りのお手伝いを行なっています(3回~6回コース)

ご希望の方はWebsiteのCONTACTより、お問い合わせください。





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